第12回碁楽会のご報告(ワークショップ)

第12回碁楽会、土井誠 八段によるワークショップの報告です。
今回は、土井八段に記憶の一局を大盤解説して頂きました。
工藤紀夫 九段との対局を、技術論だけでなく心理描写も含め解説されました。
指導碁では、局面での正しい手を棋士から教えてもらえます。
ただ今回、土井八段に大盤解説をして頂いたことにより、
全局を通した構想、深いヨミによる攻め合い、大局観、正確な計算と
「土井八段の碁」の一環を体験できました。
技術的な事も、級位者の方にも分かり易く、簡易な言葉で説明して頂きました。
「囲碁は、言葉のとおり囲む事、地ではなく相手の石を囲む。」
「素囲いではなく、相手の地を減らしながら自分の地をのばす。」
「囲碁は対局者と二人でつくる、51%とるなら49%はあげる。」
「戦略として、相手の弱い石を見つけ、ころすと脅して地を稼ぐ。」
「自分の強い石の近辺はつまらない、生きている石から打たない。」
「接近戦は、キズが見えると強くなる。」
「ヨセになったら端だけ見る、花形は二線。」
技術論、心理描写そしてユーモアを含んだ大盤解説は全ての参加者に好評でした。
丈和碁楽館では、今後も棋力向上に役立つイベントを企画します。
2013年8月20日